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2017年4月25日火曜日

弦についての悩ましい問題

ハープに少しでも親しまれたことのある方ならどなたでも、「弦が切れて・・・」の一言で、「うんうん」「そうそう」とご同意いただけるのでは、というくらい、ハープ奏者にとって弦が切れることは身近なことです。
熱心に練習をしてほころびかけていた弦であればまだ納得できるのですが、それほど使用頻度も高くない弦が、何もしていないときに切れたりすると、「切れない素材で作られた弦ってないのかしら」と誰しも思うもの。

さてここで、弦が切れる原因、そして「もしも弦が切れなかったら」を考えてみましょう。
弦の音程が狂ったり切れたりするのは、弦の素材が温度・湿度の変化で伸び縮みすることだけでなく、楽器のその他の部分が伸び縮みすることで、“相対的に”弦が長くなったり、短くなったりすることでもあります。
楽器を構成するすべてのパーツと弦と同じ収縮率で伸び縮みすればよいのでしょうが、そんな性質を持ち、十分な強度があり、しかも「音がよい」材料は今のところ見つかっていません。
とすれば、ハープを構成するうち一番取り替えやすく、ほどほどに安価な部分が「壊れる」ことによって、より高価で取り替えにくい部分が破損しないように守らなければならない。
それが「何もしていないのに弦が切れる」ことなのです。
もし弦が全く切れなければ、楽器本体に大きなダメージを被ってしまうのですから。

・・・・とはいえ、これからの季節、高価なガット弦を次から次へと取り替えなければならなくなります。プロハーピストさんならともかく、予算も限られ、練習環境も整わないことが多い学校・学生さんには、弦が切れる度にお財布に痛く、心臓にも悪いのは事実です。
そこそこ安価で、音がよく、そして「必要なときにはちゃんと切れてくれる」弦。
ハープを普及させていく上での大きな課題の一つです。

2016年2月16日火曜日

せいくらべ

新製品、41弦ノンペダルハープ 150N ARTEMIS 〜アルテミス〜と25弦サウルハープ 25S(N)を並べてみました。
大きさをイメージしていただけますでしょうか?

詳しくはこちらでご紹介しております。
41弦 ノンペダル・ハープ ARTEMIS 〜アルテミス〜

やさしい弾きごこちと音色をぜひ、ご体感ください。

2016年2月10日水曜日

新製品 41弦 ノンペダルハープ 〜ARTEMIS《アルテミス》〜

あらためまして、新製品のお知らせです。


41弦ノンペダルハープ ARTEMIS《アルテミス》
今までにない弾き心地と響きのハープです。
メープル材の150(N)とウォールナット材の150(WN)をご用意しております。
※写真はメープル材の150(N)です。

150(WN) ウォールナット材 半艶消し仕上
 高さ:162cm
 重さ:20Kg
 弦数:41弦
 音域:6G〜1E
 価格:650,000円(税別)

150(N) メープル材 半艶消し仕上
 高さ:162cm
 重さ:20.5Kg
 弦数:41弦
 音域:6G〜1E

 価格:600,000円(税別)

41弦ノンペダルハープ ARTEMIS《アルテミス》は、青山ハープ(株)各店(東京・大阪・福井)、および全国の青山ハープ販売店にてお求めいただけます。
今後、展示会・ハープフェア等でご試奏いただけるよう準備を進めております。
ぜひ一度お試しください。

2016年1月28日木曜日

ハープクラブ

「ハープクラブ」とお聞きになってどんなイメージを描かれるでしょうか?

一般に「とても少ないと」思われがちなハープ人口ですが、全国にはクラブ活動として「ハープ部」や「ハープクラブ」のある学校が結構あるのです。
なかには50年以上の歴史を誇るクラブも・・・・。
小・中学校や高校、大学だけでなく、情操教育などの一環としてハープ演奏を取り入れている幼稚園・保育園から楽器のご相談をいただくこともしばしばございます。

一ハープメーカーである私たちでは統計の取りようがないのですが、ハープ人口というのは意外に多いのかも知れませんね。

「クラブ」とまではいかなくても、ご友人やご家族との、少人数のハープ・アンサンブルも、ソロとは違った楽しみがあります。
ふだんはケンカばかりの姉妹がアンサンブルの相談の時だけは仲が良かったり、とか・・・・。
皆様もぜひチャレンジしてみてくださいね。

2011年11月8日火曜日

チェリー


「カタログには載っていないけれどほぼレギュラー」をご紹介いたします。
25弦サウルハープ 25S(CH) チェリーです。
ショールームなどでご覧になった方、いらっしゃいますか?ウォールナット材に似ていますが、ウォールナット材よりも明るめの茶色の木目。
アメリカンチェリー材でできています。

写真では色の違いが分かるよう、ウォールナット材と並べてみました。
手前の濃茶のものがウォールナット、奥の薄茶のものがチェリーです。




カタログに掲載していないのにはわけがあります。
一つには、ウォールナット、メープルなど比べ材料の確保が若干むずかしいため、よいチェリー材が入ってきたときのみ作っておりまして、従いまして在庫切れになった場合は「次回納期は未定」になってしまうためです。

そしてもう一つは、チェリー材がちょっと変わった特色を持っているためです。
右の写真の楽器の、腕木や胴にある黒い部分がおわかりになりますでしょうか?
チェリー材はこのような斑点があちらこちらにあります
この斑点はフシやキズではないのです。
木の樹液が作り出した自然の模様で、チェリー材ならではの表情であり、自然素材の証でもあります。生命力の強い木ほど黒い斑点が多くでるとも言われています。
時折、「キズがあるので交換してほしい」というお客様もいらっしゃるのですが、楽器として十分な強度を保てる材を選んで製造しておりますので、ご使用上は何ら問題はございませんので、安心してお使いくださいませ。


そして最後の一つは、チェリー材の色。
チェリー材は削って新しいうちはとても色が薄いのです。「なんだかはっきりしない色」といわれることも・・・・。
新しいできたてのチェリーとウォールナットと並べておいておくと、たいがいのお客様はウォールナットを選ばれるのですね
ところがこチェリー材、年数を経るとこんな色になります。
奥ができてまもなくの新しいチェリー。手前は5年ほど経ったもの。
薄い茶色だったチェリー材は、赤みが強くなってくるのです。
この頃になると、樹液のあとの黒い部分は地の木目が赤みを増すため、できたての頃ほどめだたなくなり、むしろ味のある木目模様の一部として溶け込んでいきます。
写真手前のチェリーはアラベスク模様を入れていますが、アラベスクの金色が赤いチェリー材に映えて、とても豪華な印象になっています。
・・・・あ、年数が経つとアラベスク模様が現れてくる、ということではありませんので、念のため。

(写真は左より25S(CH)チェリー材アラベスク模様入、25S(CH)チェリー材、25S(WN)ウォールナット材)

2011年5月9日月曜日

からふる・・・サウルハープ


見た目はポップ、でも音色も性能も本格派の
今までにない色あいのサウルハープを作ってみました。

一台一台、微妙に色合いが違っています。
また照明によっても雰囲気が変わって見えます。
写真や言葉でお伝えするのはむずかしいので
ぜひご覧になって選んでいただきたい
色とりどりのカラーサウルです。

25S 奥より ブラック / ブルーパープル /
スカイブルー /アップルグリーン /
イエロー / ポピーレッド /
スカーレット / ホワイト
29S 奥より ワインレッド / ホワイト

2010年11月27日土曜日

フェア準備中

まもなくご案内の運びとなりますが、ただ今12月6日(月)より12月27日(月)まで開催予定の青山ハープ東京営業所 リニューアルフェアを準備中です。
というわけで今回は、フェアでの特別セール予定の楽器の一部をご紹介いたします。

東京営業所の新しい展示場には続々と新製品、特別仕様品が運び込まれております。
1枚目の写真右手の白い楽器は、130シリーズ特別仕様のホワイト仕上げアラベスクパターン入りです。



こちらはこれから東京へ運ばれる新色のサウルたち。
いままでお作りしておりましたホワイト、ブラック、ワインレッド、フォレストグリーンなどに加え、ロイヤルブルー、ターコイズブルー、ターコイズグリーン、ライトグリーンなどが加わります。マットな仕上がりのものだけでなく、カラーと木目を同時にお楽しみいただける仕上げのものもございます。WEB上で色合いを正確にお伝えするのは難しいので、是非ともショールームでご覧いただければと思います。

そのほか、木本来の木目を存分にお楽しみいただけるアンフィオン 47M(N)メープル材ナチュラル仕上げ、エチュード46 46E(N)メープル材ナチュラル仕上げ、特別仕様の47M(写真左)、吹奏楽にお奨めのフルコンサートサイズペダルハープ エチュード47 47EW(N)メープル材ナチュラル仕上げと47EW(DB)ダークブラウン仕上げなど、ペダルハープの新製品も多数ございます。
またUSEDや新古品などもご用意しております。是非お立ち寄りくださいませ。